Morning Pride Fire Suits
Morning Pride カスタムファイヤースーツ

スーツは、シェル（防火）、サーマルライナー（遮熱）、モイスチャーバリア（防水）の3層構造となります。それぞれの素材ナンバーを組み合わせ、4桁のモデルナンバーを作ります。たとえば、FDNYモデルは「3232」、シカゴ消防局モデルは「25I2」となります。
組み合わせ可能な各素材と性能（THL、TPP数値）につきましては、最下表をご覧ください。規格の変更などにより、使用できる素材、または組み合わせできる素材が変更される場合があります。
厚みの単位は全てoz.（オンス）です。

素材について、詳しくはこちらをご覧ください。

アウターシェル

ダック（平織り）はもっともシンプルで廉価な織り方です。ツイル（綾織り）は柔らかく動きやすい特徴があります。リップストップはより耐久性があります。リップストップでも、3PICの方が丈夫、2PICの方が柔らかめの素材になっています。
一般には厚い生地ほど丈夫になりますが、重くなります。軽く動きやすく、透湿性があり、着心地が良いのは薄い素材です。伏せて動くとき、特に膝など、パンツに重い負担がかかるため、多くの消防局は、コートに薄めの素材、パンツに厚めの素材を用います。
撥水度Aの素材はテフロン系加工され、一部の素材では耐久性を高めることになります。しかしながら、防水は本来モイスチャーバリアで行うものであり、撥水度Bの生地は硬くなりにくく、柔軟さが保てるということも忘れないでください。
アップチャージはコート／パンツの基本価格と、シェルと同じ素材を使用するオプション価格に対してかかります。

サーマルライナー

一般に薄い生地ほど遮熱性はありませんが、透湿性は高くなります。透湿性があればあるほど消防士にかかるヒートストレスは小さなものとなります。ヒートストレスは消火活動中の死亡事故のもっとも大きな原因です。より薄く、透湿性の高いライナーをオーダーされることをお勧め致します。
汗は体温を下げる重要な働きですが、できるだけ早く乾かす必要もあります。ライナーには汗を吸う性能とそれを早く乾かす性能が求められます。滑性表地は着用しやすく動きやすい生地ですが、吸汗性がやや劣る傾向があります。
全てのライナーは中綿安定性と耐久性を上げるため、表地と中綿をキルトしてあります。
アップチャージはコートの価格です。パンツは別途お見積もりとなりますが、概ね75％前後です。

※長繊維（フィラメント）とは、連続した長い科学繊維。柔らかく、撚りやケバがないのが特徴です。
※不織布とは、ジェット水流で繊維を交絡させてシート化する、スパンレース法で作られた布。透湿性が良いのが特徴です。

モイスチャーバリア

価格と耐久性のバランスから、Crosstechを強くお勧め致します。

可能な組み合わせとTHL／TPP数値

組み合わせ可能なマトリックス上には、THLとTPPのテスト数値が書いてあります。
THL（Total Heat Loss）テストは、熱を発散させる性能を数値化したもので、数値が高いほどより快適になると言えます。
TPP（Thermal Protective Performance）テストは、炎と輻射熱源を用い、フラッシュオーバー時に着用者を2度火傷に抑える性能を数値化したもので、数値が高いほど耐熱防護性能が高いことになります。

コートをつくる／パンツをつくる